『CODE-E』の魅力と評価：アニメファン必見のレビュー

CODE-E - コードイー - レビューと推薦

■概要

2007年に放送されたTVアニメシリーズ「CODE-E」は、笹原楓によるオリジナル作品で、スタジオディーンがアニメーション制作を担当しました。全12話のこの作品は、メ～テレ、UHF、AT-Xで放送され、30分枠の理科系純愛学園ラブコメディとして視聴者に愛されました。監督は加藤敏幸、キャラクターデザインと総作画監督は斎藤哲人、音楽はかの香織が担当しています。

■ストーリー

感情が高まると電磁波を発してしまう海老原千波美は、17歳の女子高生です。彼女の特殊な能力のせいで、幼い頃から転校を繰り返し、パソコンやケータイといった電子機器が苦手でした。吉祥寺の高校に転校してきた千波美は、新しい環境で頑張ろうと決意しますが、焦れば焦るほどケータイ画面が乱れたり、校内の電子機器が反応してしまう問題に直面します。

そんな中、科学研究部前を通った時に実験中の巫光太郎と目が合い、千波美の能力に興味を持った光太郎は彼女に研究を申し出ます。困惑する千波美と真剣な光太郎の関係がどうなるのか、そして個性豊かなクラスメイトたちとの交流を通じて、電磁波ならではの珍事件や珍事故が次々と発生します。千波美と光太郎を中心に展開される理科系純愛学園ラブコメディは、視聴者を楽しませてくれます。

■キャラクター

海老原千波美：主人公。17歳。感情が高まると電磁波を発してしまう特殊な体質を持つ少女。パソコンやテレビといった電気製品に触れると壊してしまうため、転校を繰り返してきました。性格は素直で真面目ですが、少々間が抜けている面もあります。

巫光太郎：千波美が通う高校の科学部部長。17歳。彼女の体質に興味を持ち、研究を始める典型的な研究者タイプ。性格は鈍感で冷たく見えますが、基本的に善人です。

九条園美：九条財閥の一人娘で、千波美と同じ高校に通う17歳の少女。光太郎に想いを寄せていますが、彼は気付いていません。

斉藤由真：千波美と同じ電磁波体質を持つ少女。17歳。代々神道を奉じてきた家系に生まれましたが、電磁波体質を持ってしまったため「神通力を持った少女」として祭り上げられています。自分の感情を素直に表に出せない照れ屋です。

小松菜圭子：千波美のクラスメイト。転校生の千波美を気遣い、率先して声を掛ける心優しいアクティブ女子ですが、千波美の秘密は知りません。

海老原啓介：千波美の父親。優しく寛大な小説家です。

海老原美月：千波美の母親。仕事が忙しくても千波美のことを一番に考える良き理解者です。

アドル・プリンベルケ：北欧の小国・プリンガルドからやってきた双子の弟。17歳。千波美の情報を収集するために来日した留学生スパイで、腕っ節が強いです。

ミセス・プリンベルケ：北欧の小国・プリンガルドからやってきた双子の姉。17歳。冷静沈着でアドルの暴走を止める人物です。

■制作スタッフ

・製作：鈴木篤志、長谷川洋
・原作：笹原楓
・原案：榊一郎
・監督：加藤敏幸
・シリーズ構成：佐藤卓哉
・キャラクターデザイン、総作画監督：斎藤哲人
・美術監督：伊東和宏
・色彩設計：もちだたけし
・撮影監督：森下成一
・編集：松村正宏
・音響監督：郷田ほづみ
・音楽：かの香織
・音響制作：ダックスプロダクション
・番組プロデューサー：水野政明、西本崇史
・制作：メ～テレ
・アニメーション制作：スタジオディーン
・製作：avex entertainment、Studio DEEN

■放送情報

「CODE-E」は2007年7月4日から9月19日まで放送されました。具体的な放送スケジュールは以下の通りです。

メ～テレ：2007年7月3日～2007年9月18日、毎週火曜26:43～27:13
TOKYO MX：2007年7月8日～2007年9月23日、毎週日曜23:30～24:00
AT-X：2007年8月19日～2007年11月4日、毎週日曜12:30～13:00

■エピソード

各エピソードのサブタイトルと放送日は以下の通りです。

第1話：転校生と告白のこと。(2007/07/03)
第2話：科学と幸せのこと。(2007/07/10)
第3話：電磁波と研究のこと。(2007/07/17)
第4話：秘密とバカのこと。(2007/07/24)
第5話：憂鬱と親子のこと。(2007/07/31)
第6話：巫女さんと修行のこと。(2007/08/07)
第7話：外国人と初恋のこと。(2007/08/14)
第8話：色仕掛けとすれ違いのこと。(2007/08/21)
第9話：お見合いと恋敵のこと。(2007/08/28)
第10話：消えた力と気持ちのこと。(2007/09/04)
第11話：サマースクールと陰謀のこと。(2007/09/11)
第12話：破滅と再生のこと。(2007/09/18)

■主題歌・楽曲

オープニングテーマ「E☆スキャンダル」はかの香織が作曲・編曲を担当しました。エンディングテーマ「きみからの奇跡」はかの香織が作詞・作曲・編曲を手掛け、君塚麻織（稲村優奈）が歌っています。

■関連作品

「CODE-E」と関連する作品として「Mission-E」が挙げられます。

■レビュー

「CODE-E」は、電磁波を発する特殊な能力を持つ千波美と、彼女の能力に興味を持つ科学者の光太郎を中心に展開される学園ラブコメディです。物語は千波美の転校から始まり、彼女の能力が引き起こす様々なトラブルや、個性豊かなクラスメイトたちとの交流を通じて進んでいきます。

この作品の魅力は、何と言っても千波美のキャラクターです。彼女の素直で真面目な性格と、少々間が抜けている面が絶妙にマッチしており、視聴者を引きつけます。また、光太郎の研究者としての熱意や、園美の光太郎への片思い、由真の秘密など、各キャラクターの背景や関係性が丁寧に描かれており、物語に深みを与えています。

ストーリーは一話完結型でありながら、全体を通して千波美と光太郎の関係が徐々に進展していく様子が描かれており、視聴者を飽きさせません。特に、千波美の能力が原因で起こる珍事件や珍事故は、笑いと感動を交えながら物語を盛り上げます。

アニメーション制作を担当したスタジオディーンの作画は、キャラクターの表情や動きが細やかで、視覚的な楽しみも十分に提供してくれます。また、かの香織による音楽も作品の雰囲気を盛り上げ、視聴体験を豊かにしています。

「CODE-E」は、理科系の要素と純愛学園ラブコメディが絶妙に融合した作品であり、視聴者に笑いと感動を提供してくれます。特に、電磁波という特殊な能力をテーマにしたストーリーは新鮮で、視聴者を引きつける魅力があります。ぜひ一度視聴してみてください。