「エル・カザド」レビュー：魅惑の魔女狩りアクション

エル・カザド EL CAZADOR DE LA BRUJA - 深掘りレビューと推薦

はじめに

2007年に放送されたTVアニメシリーズ「エル・カザド EL CAZADOR DE LA BRUJA」は、ビィートレイン制作のオリジナル作品として、多くの視聴者に愛されました。この作品は、賞金首の少女エリスと彼女を追う賞金稼ぎのナディの奇妙な逃避行を描いた物語です。ここでは、作品の詳細な情報や魅力、そして推薦ポイントを深掘りして紹介します。

作品概要

■公開メディア: TVアニメシリーズ
■原作メディア: アニメオリジナル
■放送期間: 2007年04月03日～ 2007年09月25日
テレビ東京　2007年4月2日～2007年9月24日(1回～26回)毎週月曜　25:30～26:00
AT-X　2007年6月7日～2007年11月29日(1回～26回)毎週木曜　13:30～14:00
■放送局: TX、AT-X
■分数: 30分
■話数: 26話
■原作: ビィートレイン
■監督: 真下　耕一
■制作: ・制作／ビィートレイン
・製作／Project Leviathan
■著作: ©ビィートレイン／フライングドッグ・Project Leviathan

ストーリー

■ストーリー

物理学者ハインツ・シュナイダー殺害の容疑で追われる少女エリスには、なぜか裏社会で巨額の賞金がかけられていた。賞金稼ぎのナディはメキシコの田舎町でエリスを見つけるが、ふとしたいきさつからエリスを他の賞金稼ぎから救うことになる。エリスは事件の真相を突き止めようと、追手を逃れ南へと向かっていた。そこには彼女が生まれた「故郷」があるという。そこに行けば、自分の知らない過去がわかるはずだーそう確信するエリスだが、手がかりは運命を導くといわれるインカローズの原石と、「ウイニャイマルカ」という謎の言葉だけ。途方に暮れるエリスに案内役を買って出たのは、彼女を追っていたはずのナディだった。かくして賞金首と賞金稼ぎの、奇妙な逃避行が始まることになる…。

解説

■解説

穢れを知らない賞金首と、勝手気ままな賞金稼ぎ―二人の少女が繰り広げる、荒野の逃避行。物理学者ハインツ・シュナイダー殺害容疑で追われ、賞金がかけられていたエリス。彼女は自分の過去を知るため、「故郷」のある南を目指していた。女賞金稼ぎのナディは、そんなエリスをメキシコの田舎町で見つけるが、なりゆきで彼女とともに南を目指すことになる。かくして賞金首と賞金稼ぎの奇妙な逃避行が始まった…。※バンダイチャンネルより引用

キャスト

■キャスト

・エリス／清水　愛
・ナディ／伊藤　静
・ジョディ“ブルーアイズ”ヘイワード／久川　綾
・ダグラス・ローゼンバーグ／三宅健太
・L・A(エル・エー)／宮野真守
・ハインツ・シュナイダー／三木眞一郎
・リカルド／立木文彦
・リリオ／井上麻里奈

メインスタッフ

■メインスタッフ

・原作／ビィートレイン
・監督／真下耕一
・シリーズ構成／金巻兼一
・キャラクターデザイン／菊地洋子
・メカデザイン／肥塚正史、寺岡賢司
・コンセプトデザイン／門智昭
・美術監督／海野よしみ
・色彩設計／小島真喜子
・撮影監督／五十嵐慎一
・編集／黒澤雅之
・音響監督／なかのとおる
・音楽／梶浦由記
・プロデューサー／北山茂、青木真美子
・制作／ビィートレイン
・製作／Project Leviathan

メインキャラクタ

■メインキャラクタ

・エリス
物理学者ハインツ・シュナイダー殺害の容疑者として手配されている少女。裏社会で巨額の懸賞金がかけられている。はるか昔に滅亡したと言われる「魔女」のDNAを持つが、その能力は偶発的で不完全。事件の真相を確かめるため、微かな記憶を頼りに自分の故郷を探し、南へと向かう。実は国家プロジェクト「リヴァイアサン」の遺伝子工学が生み出した人工生命体。
・ナディ
一匹狼の女賞金稼ぎ。流れ者。古びた45口径のコルト・ガバメントを愛用。ふとしたいきさつから、エリスとともに南をめざすことになるが、実はブルーアイズと契約しており、エリスを監視・保護するのが本当の目的。しかし、プロジェクトの実体を知り、契約を破棄してエリスを守る決心をする。
・ジョディ“ブルーアイズ”ヘイワード
中央情報局経理課に勤務するOL。ローゼンバーグの鷹揚な事務処理に手を焼いているが、実は「魔女」の末裔であり、封印された魔力の復活を防ぐのが目的。プロジェクト・リヴァイアサンの内偵を進める一方、エリスを保護・監視させるためにナディをエリスに接近させる。
・ダグラス・ローゼンバーグ
中央情報局「R-339」室長。政界にも顔がきく、やり手のエージェント。休止状態にあったプロジェクト・リヴァイアサンを密かに再開していたことが露見し、休暇の名目で情報部を追われるが…。
・L・A(エル・エー)
エリスに接近する謎の美少年。エリスと同じ研究所で生まれた被検体で、同様に魔女のDNAを有するが、魔力を使うことはできない。(魔力を使えるのは女性の魔族のみ)愚かな人間に代わり、自分たちが世界の未来を担うべきという野望を抱く。
・ハインツ・シュナイダー
物理学博士。「プロジェクト・リヴァイアサン」における研究開発の中心的存在。被検体であるエリスと暮らすうちにエリスを愛するようになり、逃亡を決意するが…。
・リカルド
エリスを追跡する寡黙な賞金稼ぎ。ローゼンバーグに雇われていたが、彼の失脚によりクライアントを失うが…。
・リリオ
リカルドの連れ子。エリスとナディになついている。

サブタイトル

■サブタイトル

・第1話／逃げる女(2007/04/02)
・第2話／待つ女(2007/04/09)
・第3話／降られた女(2007/04/16)
・第4話／狙う女(2007/04/23)
・第5話／着る女(2007/04/30)
・第6話／恋する男(2007/05/07)
・第7話／働く男(2007/05/14)
・第8話／嘘つく女(2007/05/21)
・第9話／掘る女(2007/05/28)
・第10話／天使と暮らす男(2007/06/04)
・第11話／呪う(まじなう)女(2007/06/11)
・第12話／撃つ男(2007/06/18)
・第13話／隠す女(2007/06/25)
・第14話／メイプルリーフ(2007/07/02)
・第15話／逆らう女(2007/07/09)
・第16話／怒る女(2007/07/16)
・第17話／追い詰める女(2007/07/23)
・第18話／諍う女(2007/07/30)
・第19話／守る男(2007/08/06)
・第20話／囚われた女(2007/08/13)
・第21話／羽ばたく女(2007/08/20)
・第22話／目覚める女(2007/08/27)
・第23話／惑う女(2007/09/03)
・第24話／逝く男(2007/09/10)
・第25話／聖なる女(2007/09/17)
・第26話／輝く女(2007/09/24)

主題歌・楽曲

■主題歌・楽曲

・OP1
・光の行方
・作詞／ああ
・作曲／Takumi
・編曲／梶浦由記
・歌／savage genius

・ED1
・romanesque
・作詞／梶浦由記
・作曲／梶浦由記
・編曲／梶浦由記
・歌／FictionJunction YUUKA

作品の魅力と評価

「エル・カザド EL CAZADOR DE LA BRUJA」は、その独特の雰囲気と深いストーリー展開で多くのファンを魅了しました。以下では、作品の魅力と評価について詳しく解説します。

ストーリーとテーマ

本作のストーリーは、賞金首の少女エリスと彼女を追う賞金稼ぎのナディの逃避行を中心に展開します。エリスが自分の過去を探る旅路は、視聴者に深い感動を与えます。また、国家プロジェクト「リヴァイアサン」の陰謀や、魔女のDNAを持つエリスの存在が物語に厚みを与えています。テーマとしては、自由と運命、そして人間の尊厳が描かれており、視聴者に深い思索を促します。

キャラクター

エリスとナディのキャラクターは、特に魅力的です。エリスの純粋さと強さ、ナディのクールさと優しさが絶妙に描かれています。また、ジョディ“ブルーアイズ”ヘイワードやダグラス・ローゼンバーグなどのサブキャラクターも個性的で、物語を盛り上げます。特にL・Aの存在は、エリスの過去と未来を象徴する重要なキャラクターとして機能しています。

ビジュアルと音楽

ビィートレインの制作によるビジュアルは、メキシコの荒野を美しく描き出しています。キャラクターデザインも魅力的で、特にエリスのデザインは印象的です。また、梶浦由記による音楽は、物語の雰囲気をさらに引き立てています。オープニングテーマ「光の行方」とエンディングテーマ「romanesque」は、作品の世界観を完璧に表現しています。

評価

「エル・カザド EL CAZADOR DE LA BRUJA」は、ストーリーの深さとキャラクターの魅力、そしてビジュアルと音楽の美しさから、高い評価を受けています。特に、視聴者から「感動的」「深いテーマ」「美しいビジュアル」などのコメントが多く見られます。また、作品の独特な雰囲気と展開は、他のアニメとは一線を画す存在感を示しています。