『機動天使 エンジェリックレイヤー』の魅力と評価：感動のバトルとキャラクターの深み

機動天使 エンジェリックレイヤー - キドウテンシ エンジェリックレイヤー

■公開メディア

TVアニメシリーズ

■原作メディア

漫画

■放送期間

2001年04月01日 ～ 2001年09月30日

■放送局

テレビ東京系

■分数

30分

■話数

26話

■原作

・原作／CLAMP　月刊少年エース　角川書店

■監督

・監督／錦織博

■制作

・制作／テレビ東京、電通、ボンズ

■著作

© CLAMP / エンジェリック製作委員会・テレビ東京

■ストーリー

主人公の「鈴原みさき」は中学1年生。東京の中学校「エリオル学園中等部」に通うために、叔母であるニュースキャスターの「浅見祥子」を頼って上京する。上京の際、偶然東京駅で見たのは「天使（エンジェル）」と呼ばれる人形たちがテレビ画面の中で華麗に戦いあう擬似格闘ゲーム「エンジェリックレイヤー」。そのゲームの虜となった「みさき」は「天使の卵（エンジェルエッグ）」を購入。白衣を着たあやしいオジさん、「いっちゃん」（実は「エンジェリックレイヤー」の創作者、三原チーフ）に教えてもらいながら自分だけの天使「ヒカル」を作り出した。「いっちゃん」の協力のもと練習を積んだ「みさき」は、町内主催の「エンジェリックレイヤー」大会に出場し見事勝利する。これを機に「みさき」はいよいよ「エンジェリックレイヤー」公式トーナメントへ挑むこととなった。次々と現れる強豪対戦者達を相手に、はたして「みさき」は「ヒカル」とともに勝利を手に入れることができるだろうか…!?

■解説

数々のヒットを生み出したCLAMPの原作を、実力派のボンズがアニメ化。監督：錦織博、シリーズ構成：大河内一楼。「エンジェリックレイヤー」とは、小さな人形をコントロールし、ステージで格闘を展開するバトルゲーム。その魅力にひかれた主人公のみさきはエンジェル「ヒカル」とともに大会へ出場し、幾多のライバルと競って大きな成長をとげていく。みどころは、美しい容姿とコスチュームのエンジェルたちと、華麗なバトルアクション。みさきを支える周囲の人びととの温かい交流、随所に散りばめられたユーモアも見逃せない。激しい戦いを通じ、最終的にみさきは別れて暮らす母親との対決を迎える。さわやかな感動を呼ぶ、愛の成長物語である【アニメ評論家　氷川竜介】出典：バンダイチャンネル

■キャスト

・鈴原みさき／榎本温子
・三原一郎／小野坂昌也
・小林虎太郎／福山潤
・木崎珠代／雪乃五月
・小林鳩子／白鳥由里
・三原王二郎／保志総一朗

■メインスタッフ

・原作／CLAMP
・監督／錦織博
・シリーズ統括／井上伸一郎
・企画協力／池口和彦
・シリーズ構成／大河内一楼
・キャラクターデザイン／小森高博
・メカニックデザイン／石垣純哉
・設定協力／森田繁
・美術監督／坂本信人、比留間崇
・色彩設計／横山さよ子
・撮影監督／瓶子修一、武山篤、石黒晴嗣
・音響監督／鶴岡陽太
・音楽製作／avex mode
・ゼネラルプロデューサー／長澤隆之
・プロデューサー／八田紳作、山西太平、南雅彦
・音楽／田中公平
・OPテーマ「Be My Angel」／榎本温子
・EDテーマ「☆the starry sky☆」／HAL「雨あがり」／松下萌子

■メインキャラクタ

・鈴原みさき
エリオル学園に通う中学1年生の少女。運動音痴だが、類稀な動体視力と集中力を持ち、さらに家事も得意である。「白い天使」に憧れ、その天使と同じスピード重視軽量型の天使を作る。天使の名は「ヒカル」。

・小林虎太郎
エリオル学園中等部1年D組でみさきのクラスメイト。みさきのことを気にしている。実家は空手道場を営んでおり、自身も空手の使い手。

・木崎珠代
みさきのクラスメイトで虎太郎の幼なじみ。無類の格闘技マニアである。みさきのあだ名「みさきち」の名付け親。普段はテンションが高い。

・小林鳩子
虎太郎の妹。エリオル学園幼等部ラビット組。5歳。年齢の割りに、言動は大人びている。幼稚園児ながら、公式トーナメントで優勝経験のある熟練操縦者。天使の名は「鈴鹿」。「光速の鈴鹿」の異名を持つ。

・三原一郎
みさきに興味を持ち、素性を隠してエンジェリックレイヤーの基礎をみさきに教える。自称「いっちゃん」。実はPiffle Princess社の社長でエンジェリックレイヤー開発チーフ。

・三原王二郎
三原一郎の弟。天使「ウィザード」を駆る最強クラスの操縦者で「領域（レイヤー）の貴公子」と称される。

・浅見祥子
みさきの母方の叔母。ニュースキャスターでありエンジェリックレイヤーのことをよく紹介するらしい。

・瀬戸林子
現役アイドルにしてエンジェリックレイヤー界屈指の操縦者。使用天使は「ランガ」。魅惑の踊り、死の踊りを繰り「踊るランガ」の異名をとる。

・城乃内 最
関東最強の操縦者の一人で、そのファイティングスタイルは極寒の精密機械と称される。楓とは親友。ガード重視で重量型の天使「白姫」を操る。

・斉藤 楓
癒し系の笑顔が特徴で、ナースを思わせる白い天使「ブランシェ」を操る。

・鈴原萩子
みさきの母で、祥子の姉に当たる。極度のあがり性で、相手が好きな人であればあるほどパニックになるらしい。エンジェリックレイヤー開発チームの一員でもあり、みさきの憧れの天使、戦いの女神「アテナ」を駆る。

出典：バンダイチャンネル

■サブタイトル

・第1話／はじめまして！ わたしだけのエンジェル
・第2話／がんばれヒカル！ はじめてのファイト！！
・第3話／あなたは誰？ みさきのドキドキレッスン
・第4話／天使が舞いおりた日
・第5話／負けたくない！ ヒカルを信じて…
・第6話／光速の鈴鹿！ 鳩子のライバル宣言！！
・第7話／ギリギリの戦い…みさきのラストチャンス
・第8話／みさきVSミサキ？ 危険な同級生
・第9話／歌え！みさき　デウスはアイドル！？
・第10話／いじわる姉妹！ 狙われたヒカル
・第11話／決着！ ヒカルとマオの真剣勝負
・第12話／みさきと虎太郎(ハート) 二人のわくわくデート
・第13話／純白のブランシェ　楓のほほえみ
・第14話／あきらめない！ そして天使は生まれた
・第15話／白姫VS鈴鹿！ アイスマシーンの秘密
・第16話／決勝戦！ ヒカルのラストアタック
・第17話／あなたに決めた！ みさきの選んだヒト
・第18話／強敵がいっぱい！ あこがれの全国大会
・第19話／システムダウン！？ 嵐の船上決戦
・第20話／敵はいっちゃん？ 戸惑いの二回戦！
・第21話／夏の海！ 誰かが誰かに恋してる
・第22話／突然の二人きり　秘密のダブルデート
・第23話／魔法の壁を破れ！ みさきVS王二郎
・第24話／みさきに届け！ この想い虹を越えて
・第25話／運命の再会 涙に濡れたエンジェル
・第26話／天使の翼よ！ 私とヒカルをいざなって

■主題歌・楽曲

・OP
・Be My Angel
・作詞／松井五郎
・作曲／安藤高弘
・編曲／安藤高弘
・歌／榎本温子

・ED1
・☆the starry sky☆
・作詞／H∧LNA
・作曲／梅崎俊春、佐藤あつし
・編曲／H∧L
・歌／H∧L

・ED2
・雨あがり
・作詞／田辺智沙
・作曲／原一博
・編曲／小西貴雄
・歌／松下萌子

■評論

「機動天使 エンジェリックレイヤー」は、CLAMPの原作を基にしたアニメ作品であり、2001年にテレビ東京系で放送された。全26話からなるこのシリーズは、少女たちが小さな人形「エンジェル」を操り、格闘ゲーム「エンジェリックレイヤー」で戦う物語を描いている。主人公の鈴原みさきが東京に上京し、エンジェリックレイヤーに出会い、自分だけのエンジェル「ヒカル」を作り上げるまでの成長と挑戦が中心となっている。

この作品の魅力は、何と言ってもエンジェルたちの美しいデザインと華麗なバトルシーンにある。CLAMPの独特なキャラクターデザインがアニメ化され、各エンジェルの個性が際立っている。特にヒカルのデザインは、みさきの純粋な心を反映したかのような清らかさと力強さが感じられ、視聴者に強い印象を与える。また、バトルシーンでは、各エンジェルの特性を活かした戦略が描かれており、見応えがある。

ストーリー面では、みさきの成長と人間関係の深化が描かれている。みさきはエンジェリックレイヤーを通じて、クラスメイトや家族との絆を深めていく。特に、クラスメイトの小林虎太郎や木崎珠代との友情、そして三原一郎（いっちゃん）との師弟関係は、物語に温かみを与えている。また、みさきの母親との再会と対決は、感動的なクライマックスを迎える。母親との関係性を通じて、みさきが自分自身と向き合い、成長していく姿が描かれており、視聴者に深い感動を与えるだろう。

音楽面でも、この作品は優れたクオリティを誇っている。オープニングテーマ「Be My Angel」は、榎本温子の力強い歌声が印象的で、物語のテーマを象徴するような曲となっている。エンディングテーマ「☆the starry sky☆」と「雨あがり」も、それぞれのシーンにマッチした美しいメロディーで、視聴者の心を癒す効果がある。

制作スタッフも豪華で、監督の錦織博やシリーズ構成の大河内一楼、キャラクターデザインの小森高博など、実力派が揃っている。ボンズの制作による美しい映像と緻密な演出は、視聴者を物語の世界に引き込む力がある。

「機動天使 エンジェリックレイヤー」は、少女の成長と友情、家族愛を描いた感動的な物語であり、美しいエンジェルたちのバトルシーンが魅力的な作品である。CLAMPのファンだけでなく、アニメファン全体におすすめできる一作だと言えるだろう。

■推薦

「機動天使 エンジェリックレイヤー」を楽しむためには、以下のポイントに注目して視聴することをおすすめする。

1. **エンジェルのデザインとバトルシーン**：CLAMPの独特なキャラクターデザインがアニメ化されたエンジェルたちは、美しさと個性が際立っている。各エンジェルの特性を活かしたバトルシーンは、見応えがあるので、特に注目してほしい。

2. **みさきの成長と人間関係**：みさきがエンジェリックレイヤーを通じて成長し、クラスメイトや家族との絆を深めていく過程は、物語の核となっている。特に、母親との再会と対決は感動的なクライマックスを迎えるので、見逃さないようにしたい。

3. **音楽**：オープニングテーマ「Be My Angel」とエンディングテーマ「☆the starry sky☆」「雨あがり」は、物語の雰囲気を盛り上げる重要な要素である。音楽に注目しながら視聴することで、より深く作品を楽しむことができるだろう。

4. **制作スタッフ**：監督の錦織博やシリーズ構成の大河内一楼、キャラクターデザインの小森高博など、実力派スタッフが揃っている。ボンズの制作による美しい映像と緻密な演出は、視聴者を物語の世界に引き込む力があるので、スタッフの技巧にも注目してほしい。

「機動天使 エンジェリックレイヤー」は、少女の成長と友情、家族愛を描いた感動的な物語であり、美しいエンジェルたちのバトルシーンが魅力的な作品である。CLAMPのファンだけでなく、アニメファン全体におすすめできる一作だと言えるだろう。ぜひ、視聴してみてください。