NieA_7の貧乏アニメーション生活：評価と感想

NieA_7 domestic poor@nimation - ニアアンダーセブンドメスティックプワアニメーション

■公開メディア

TVアニメシリーズ

■原作メディア

アニメオリジナル

■放送期間

2000年04月26日 ～ 2000年07月19日

■放送局

WOWOW

■分数

28分

■話数

13話

■原作

・原作/gK

■監督

・監督/佐藤卓哉

■制作

・アニメーション制作/トライアングルスタッフ

■著作

©安倍吉俊・NieA制作委員会

■ストーリー

舞台は宇宙人がうじゃうじゃいることが当たり前になってしまった近未来マザーシップで大挙してやってきた宇宙人たちは、頭に標準装備したアンテナで意志の送受信が出来ることと、耳がとがっている事以外は何ら地球人と変わりなかった。優れた環境適応能力を発揮して、うやむやのうちに地球の日常に馴染んでしまい、人間達もうやむやのうちにそれを受け入れてしまった。宇宙人バブルもはじけちゃった、そんな感じ。そんな時代の下町荏の花地区　荏の花湯。そこに下宿するまじめな予備校生まゆ子と自由きままな宇宙人ニアとのなんともへたれな日常を描く。「NieA_7」はそんな貧相なアニメです。

■解説

・荏の花地区
東京から電車で1時間とは思えないほどレトロ感ただよう荏の花地区。開発から取り残され、いまだに、昭和40年代の景観を残し、昔懐かしい豆腐屋や定食屋のある商店街に木造家屋が建ち並んでいる。かと思えば、宇宙人達の「マザーシップ」が降り立った際できてしまった大きなクレーターからは時々煙りがモクモク。クレーター周辺にはアンダー系(低ランク)の宇宙人が住んでいたり、巨大植物が生えていたりと怪しさ全開のため一般人は立入り禁止区域となっているらしい。NieA_7の舞台はここ荏の花地区だが、こんなへっぽこな町でおこる日常なんて普通なわけがないっ!毎回起こるへたれな大事件に大注目!!!

・荏の花湯
まゆ子とニアの下宿しているのは荏の花商店街の中にある創業五十年の老舗銭湯「荏の花湯」。窓の外はレトロな木造家屋の町並みとクレーター、晴れてればUFOも見えたりするオマケつき。だが時代の流れには逆らえず、近ごろはめっきり客が減り、赤字続き。まゆ子は、2階の元・従業員用の部屋に下宿している。経営者のコトミさんは都心のマンション住まいで、普段はバリバリのキャリアウーマンとして映像会社で働いているが、経営不振の荏の花湯の様子をたまに見に来ては、経営建て直しの作戦を考えている。ボイラーマンのヨシネンさんは無口で実直。黙々と荏の花湯の為に働き続けている渋い中年男。そんな荏の花湯の運営をしているのは置物のように動かないおばあちゃん。今ではすっかり減ってしまった銭湯だけど、この物語では大切は役割をしています。

■キャスト

・ニア／宮村優子
・まゆ子／川澄綾子
・ちあ紀／折笠富美子
・源蔵／岡森　諦
・コトミ／落合るみ
・カーナ／川上とも子
・ヨシネン／菅生隆之
・ばあさん／市川千恵子
・かるちぇのマスター／郷田ほづみ
・智絵ちゃん／小笠原茉莉
・チャダ／ALLAN SCHINTU
・ジェロニモ本郷／千葉進歩

■メインスタッフ

・原案／gK(ジェロニモ本郷と糞先生)
・オリジナルキャラクターデザイン／安倍吉俊
・監督、脚本／佐藤卓哉
・チーフディレクター／ところともかず
・アニメーションキャラクターデザイン／柳田義明
・サブキャラクターデザイン／田中雄一
・舞台設計／山下明彦
・美術監督／広瀬愛一郎
・色彩、設計／西表美智代
・編集／瀬山武司
・音響監督／鶴岡陽太
・音楽／大輪好男
・制作／トライアングルスタッフ
・製作／角川書店、TBSサービス、GENCO、ジェネオン・ユニバーサル・エンターテイメント

■メインキャラクタ

・ニア
(15才くらい)ある日大挙して地球にやってきて迷惑がられてる宇宙人たち。地球に住む宇宙人は地球に対する貢献度でランク付けされているが、ニアはその最低ランクの「＿7」。何故かまゆ子の下宿に居候中。宇宙人なら誰でも付いている「アンテナ」を持たず、いつもからかわれているが本人は全く意に介さず。脳天気に楽しく生きている。ガラクタを集めていんちきUFOを作るのが特技。

・茅ケ崎まゆ子
(18才)岐阜から出てきて東京の予備校に通っている浪人生。志望校が宇宙人学生の受け入れを決定したおかげで受験には失敗したが、もともと熱心に勉強するタイプで本来の学力は人並み以上(らしい)。親戚が経営する銭湯「荏の花湯」の二階に下宿中。荏の花湯の手伝いの他、新聞配達、定食屋のうえいとれす等のバイトを掛け持ちしている頑張り屋。でも、いつだって激貧。田舎には母と年の離れた弟がいる。幼い頃に父親を病で亡くしており、母と弟も病気がち。そのため、貧乏でも仕送り等の援助には頼るまい、心配かけまいと誓っている、健気な女の子。

・ちあ紀
まゆ子の予備校の同級生。まゆ子と違い社交的で要領の良いタイプ。基本的に今どきの予備校生。ただし、エキセントリックなUFOマニア。レアなUFOに対する反応は過敏で、まゆ子が引いてしまうことも。

・カーナ
レベル＋1の宇宙人。プライドが高く高飛車に振舞う女の子。しかし結構バカ。もとは＋５のエリート宇宙人だったが、過去に問題をおこしたらしく格下げ。何故か荏の花地区の開発候補地(現・貧乏長屋)に住んでいる。(開発熱烈歓迎族)なにかにつけ、ニアを目の敵にしており、月例の宇宙人会ではいつも派手にやりあっている。北京放送の入る高性能アンテナを装備している為ファッション、言語ともにエセ中国かぶれ。

・ゲンゾークン
まゆ子のおさななじみ。単身赴任の父にくっついて東京の高校に通っている。受験を来年に控え、まゆ子と同じ大学を目指しているらしい。まゆ子に対して好意を抱いているが、無口でぶっきらぼうな性格の為、表には出さず、ただ時々ながらプラッシーやらの差し入れをしてくれる。(実家がお米屋さん)東京の情報渦に翻弄されているのか、何故か会う度にファッションが変わっていく。

・コトミさん
(30代前半)本名：樋山言実。荏の花湯の経営者。普段はバリバリのキャリアウーマンとして都心の映像製作会社で働いているが、経営不振の荏の花湯のために度々様子を見に来ては、経営の建て直しの作戦を考えていく。ボケは入っているが明るくさっぱりいした性格で、まゆ子の憧れの女性像。

・ヨシネン
(40才前後)本名：吉岡稔持。荏の花湯のボイラーマン。無口、実直、黙々と荏の花湯のために働き続けている。釜に火を入れると人格が変わるごく普通の寡黙な中年である。荏の花湯には通いでつとめる毎日。愛犬ならぬ、愛猫の”わかば”をかわいがる心優しき男の中の男(嘘)クレーターに時々、燃料になりそうな素材を探しに行く勉強家。

・ばーさん
荏の花湯の運営を任されているおばあさん。耳が遠く、ボケてきているのか、いつも置き物のように動かない。部屋のワイドＴＶで時代劇を見るか、縁側でお茶をのんでいるかしていることが多い。

・かるちえ主人
荏の花湯の常連客にして、定食屋【かるちえ】を経営する父子家庭のお父さん。娘は、ちえちゃん。

・かるちえのちえちゃん
(8才)本名：狩田智恵。荏の花湯の常連客にして、定食屋【かるちえ】を経営する父子家庭の娘。

・チャダさん
荏の花地区のクレーター脇で、まじめにコンビニを経営している宇宙人。何故かインド系。コンビニの商品もほとんど特性カレー。彼なりに地球文化を考察し、独自の経営努力も怠らないが、勘違いっぷりが凄まじい。商品の仕入れ先など非常に怪しく、謎も多い。荏の花地区の宇宙人会は彼の店の２階で行われる。

・ジェロニモ本郷
(自称21才・多分30くらい)かつて荏の花地区のバラックにすんでいた宇宙人で、今や日本中のスター。ＴＶのバラエティ番組を中心に活躍中の、宇宙人出世頭。現在のレベル＋5．たまにお忍びで荏の花宇宙人会に現れる。

■サブタイトル

・第1話／宇宙人と、打ち上げUFOの湯
・第2話／宇宙人と、暴れ宇宙風呂の湯
・第3話／宇宙人と、レディオノイズの湯
・第4話／宇宙人と、新米ウェイトレスの湯
・第5話／宇宙人と、激枯アミューズメントの湯
・第6話／宇宙人と、ライバル銭湯の湯
・第7話／母船と合コンと曇り空の湯
・第8話／ゆーうつと、夏のぬけがらの湯
・第9話／接近遭遇と、雨あがりの湯
・第10話／蛍火と、夜想曲の湯
・第11話／にあ・あんだーせぶんの湯(前篇)
・第12話／にあ・あんだーせぶんの湯(後編)
・第13話／荏の花に、時は流れるの湯

■主題歌・楽曲

・OP1
・ここまでおいで
・2～13
・作詞／SION
・作曲／SION
・歌／SION

・ED1
・ヴィーナスと小さな神様
・1～12
・作詞／菊地成孔
・作曲／今堀恒雄
・歌／山本麻里安

・ED2
・KA MOA'E
・13
・歌／大輪好男(フリーダムF)

・挿入歌1
・影
・12
・作詞／SION
・作曲／SION
・歌／SION

評測と推薦

「NieA_7 domestic poor@nimation」は、2000年に放送されたアニメシリーズで、宇宙人が日常生活に溶け込んでいる近未来を舞台に、下宿する予備校生まゆ子と宇宙人ニアの日常を描いた作品です。このアニメは、独特の世界観とユーモアあふれるストーリーで、視聴者に新鮮な体験を提供します。

まず、ストーリーについて触れてみましょう。「NieA_7」は、宇宙人が地球に大挙してやってきて、地球人と共存するようになった世界を描いています。宇宙人たちは、地球に対する貢献度でランク付けされており、主人公のニアは最低ランクの「＿7」に位置付けられています。そんなニアが、まゆ子の下宿に居候しながら、脳天気に楽しく生きる姿が描かれています。物語は、まゆ子とニアの日常を中心に展開し、様々なへたれな大事件が起こることで、視聴者を楽しませます。

次に、キャラクターについて見てみましょう。まゆ子は、岐阜から上京してきた予備校生で、親戚が経営する銭湯「荏の花湯」に下宿しています。彼女は、勉強熱心で頑張り屋ですが、いつも激貧で、新聞配達や定食屋のバイトを掛け持ちしています。一方、ニアは、自由きままな宇宙人で、ガラクタを集めて偽物のUFOを作るのが得意です。彼女は、アンテナを持たず、いつもからかわれていますが、本人は全く気にしていません。この二人のキャラクターが織りなすコメディは、視聴者に笑いを提供します。

また、他のキャラクターも個性的で魅力的です。ちあ紀は、まゆ子の予備校の同級生で、社交的で要領の良いタイプですが、UFOマニアという一面も持っています。カーナは、プライドが高く高飛車な宇宙人で、ニアと対立することが多いです。ゲンゾークンは、まゆ子の幼馴染で、彼女に対して好意を抱いていますが、無口でぶっきらぼうな性格のため、表には出しません。コトミさんは、荏の花湯の経営者で、キャリアウーマンとして働きながら、経営の建て直しを考えています。ヨシネンは、荏の花湯のボイラーマンで、無口で実直な中年男です。ばーさんは、荏の花湯の運営を任されているおばあさんで、耳が遠く、ボケてきているのか、いつも置き物のように動かないキャラクターです。かるちえ主人とちえちゃんは、定食屋【かるちえ】を経営する父子で、荏の花湯の常連客です。チャダさんは、荏の花地区のクレーター脇でコンビニを経営している宇宙人で、インド系のキャラクターです。ジェロニモ本郷は、かつて荏の花地区に住んでいた宇宙人で、今や日本中のスターとして活躍しています。これらのキャラクターが、物語を豊かにし、視聴者を引き込んでいきます。

さらに、舞台となる荏の花地区と荏の花湯についても触れておきましょう。荏の花地区は、東京から電車で1時間の場所にあり、昭和40年代の景観を残すレトロな町です。宇宙人たちの「マザーシップ」が降り立った際にできた大きなクレーターがあり、その周辺にはアンダー系の宇宙人が住んでいます。荏の花湯は、創業五十年の老舗銭湯で、まゆ子とニアが下宿している場所です。窓の外には、レトロな木造家屋の町並みとクレーターが見え、晴れてればUFOも見えることがあります。しかし、時代の流れには逆らえず、客足が減り、赤字続きとなっています。これらの舞台設定が、物語に独特の雰囲気を与えています。

次に、スタッフについて見てみましょう。原案はgK(ジェロニモ本郷と糞先生)で、オリジナルキャラクターデザインは安倍吉俊が担当しています。監督と脚本は佐藤卓哉、チーフディレクターはところともかず、アニメーションキャラクターデザインは柳田義明、サブキャラクターデザインは田中雄一、舞台設計は山下明彦、美術監督は広瀬愛一郎、色彩と設計は西表美智代、編集は瀬山武司、音響監督は鶴岡陽太、音楽は大輪好男が担当しています。制作はトライアングルスタッフ、製作は角川書店、TBSサービス、GENCO、ジェネオン・ユニバーサル・エンターテイメントが行っています。これらのスタッフが一丸となって、「NieA_7」を作り上げました。

また、主題歌や楽曲についても触れておきましょう。オープニングテーマは「ここまでおいで」で、作詞・作曲・歌はSIONが担当しています。エンディングテーマは「ヴィーナスと小さな神様」で、作詞は菊地成孔、作曲は今堀恒雄、歌は山本麻里安が担当しています。最終話のエンディングテーマは「KA MOA'E」で、歌は大輪好男(フリーダムF)が担当しています。挿入歌「影」は、作詞・作曲・歌はSIONが担当しています。これらの楽曲が、物語を盛り上げ、視聴者の心に響きます。

最後に、「NieA_7」の推薦ポイントについて述べます。このアニメは、独特の世界観とユーモアあふれるストーリーで、視聴者に新鮮な体験を提供します。キャラクターたちの個性が豊かで、物語を引き立てています。また、舞台となる荏の花地区と荏の花湯の設定が、物語に独特の雰囲気を与えています。スタッフの力作が詰まった作品で、主題歌や楽曲も素晴らしいです。ぜひ一度視聴してみてください。きっと、あなたの心を癒してくれることでしょう。