ウルトラBの魅力と評価：第1話の深掘りレビュー

ウルトラB - 宇宙から来た超能力ベイビーの冒険

1987年から1988年にかけて放送されたTVアニメシリーズ「ウルトラB」は、藤子不二雄Ⓐの原作を基にした作品であり、宇宙からやって来た超能力ベイビーUBとその周辺の赤ちゃんたちが巻き起こす騒動を描いたコメディアニメです。この作品は、テレビ朝日で放送され、シンエイ動画が制作を担当しました。全91話という長期シリーズであり、子供たちに大人気だったこのアニメは、今でも多くのファンに愛されています。

ストーリー

「ウルトラB」のストーリーは、宇宙からやって来た超能力ベイビーUBが、ミチオという少年の家庭に住み着き、様々な騒動を巻き起こすというものです。UBはテレポートや念力などの超能力を持っており、それを使ってミチオやその家族、友人たちの問題を解決していきます。各エピソードは一話完結型で、UBの超能力が引き起こすユーモラスな出来事が中心となっています。

例えば、第1話「宇宙からきた赤ちゃん/ミルク大好き」では、UBが初めてミチオの家にやって来て、ミルクを大好きな赤ちゃんとして登場します。UBの超能力が発動し、ミチオの家族や近所の人々が驚く様子が描かれています。また、第2話「ひみつのUBパワー/宿題はUBにおまかせ」では、UBがミチオの宿題を手伝うために超能力を使う姿が描かれ、子供たちの間で共感を呼ぶエピソードとなっています。

キャラクター

「ウルトラB」のキャラクターは、個性的で魅力的な面々が揃っています。主人公のUBは、三田ゆう子が声を担当しており、その可愛らしい声とユーモラスな行動で視聴者を楽しませます。ミチオは川島千代子が演じ、UBの超能力に振り回されながらも、友情を深めていく姿が描かれています。

また、ミチオの家族も重要なキャラクターとして登場します。ママ役の野沢雅子、パパ役の肝付兼太は、UBの超能力に驚きながらも、家族としての絆を深めていく姿が描かれています。その他にも、トサカ役の千葉繁、ダイブツ役の亀山助清、タケミ役の松井菜桜子など、個性的なキャラクターが多く登場し、物語を盛り上げています。

スタッフ

「ウルトラB」の制作には、多くのスタッフが関わっています。原作は藤子不二雄Ⓐで、連載は中央公論社の「藤子不二雄ランド」に掲載されていました。プロデューサーは波多野正美（テレビ朝日）、児玉征太郎、田中敦（シンエイ動画）が務め、制作デスクは小倉久美と児玉ともじが担当しました。

脚本は桜井正明、山本優、岸間信明、水出弘一、松下幹夫、麻尾るみこが担当し、総監督は笹川ひろし、監督は原田ますじが務めました。演出や絵コンテには、善聡一郎、笹川ひろし、やすみ哲夫、木暮輝夫、水谷貴哉、竹内大三、森一浩、原田益次、高垣幸蔵、遠藤徹哉、小林真理、永樹凡人、秦泉寺博、八角哲夫、楠出茂矢、鳥羽敦など、多くのスタッフが関わっています。

総作画監督は三浦清継、原完治、吐内孝行が担当し、美術設定は河野次郎、美術監督は増田直子が務めました。撮影監督は億位敦、音楽は菊池俊輔が担当し、主題歌「パピパピパピプーウルトラB」は藤子不二雄が作詞し、菊池俊輔が作曲、三田ゆう子が歌っています。レコードはコロムビアレコードから発売され、録音監督は山田悦司、効果は柏原満、整音は中戸川次男と大城久典が担当しました。録音スタジオはA・P・Uスタジオ、音響制作はオーディオ・プランニング・ユーが務めました。

放送情報

「ウルトラB」は、1987年4月5日から1988年9月27日までテレビ朝日で放送されました。放送時間は日曜日の9時30分から9時45分ごろで、15分1回2話、1話完結形式でした。その後、1987年10月19日から新シリーズが開始され、放送時間は月曜日の18時50分から19時05分ごろに変更されました。全91話という長期シリーズであり、子供たちに大人気だったこのアニメは、今でも多くのファンに愛されています。