『忍者戦士 飛影』レビュー:アクションとストーリーの完璧な融合

『忍者戦士 飛影』レビュー:アクションとストーリーの完璧な融合

忍者戦士 飛影 - ニンジャセンシトビカゲ - の全面的な評価と推薦

■公開メディア

TVアニメシリーズ

■原作メディア

アニメオリジナル

■放送期間

1985年10月06日 ~ 1986年07月27日
1985年10月6日~1986年7月27日(1回~43回)毎週日曜日10:30~11:00

■放送局

・放送/日本テレビ

■分数

30分

■話数

43話

■監督

・総監督/案納正美

■制作

・製作/ぴえろ

■著作

©ぴえろ

■ストーリー

西暦2200年、地球を離れ、月と火星に新天地を求めた人々がいた。その少年は火星で生まれ育った。火星での生活はとく平和というわけでもないがこれといった不自由もない。日々、平凡に暮らしていた少年は、ある日、異星から来た宇宙船同士の戦いを見たことで、かつてない激しい戦いに巻き込まれていく!
彼が見たのは、宇宙の最高権力を狙う悪の皇帝の軍隊と、皇帝の手を逃れた姫君の護衛部隊との戦いだった。事情を聞き、姫君を助けることになった少年は、護衛部隊のメカで敵に立ち向かうが苦戦する。そのとき、どこからともなく飛影(とびかげ)と呼ばれる謎のロボットが現われた!飛影…それは、誰も知る者のいない未知のメカである。飛影はどこから現われ、誰が何のために創ったのか!?

■解説

忍者をモチーフにしたオリジナルロボットアニメーション作品。SF的な世界観に忍者風のロボットアクション、それに人間ドラマを折り込んだ、野心的なシリーズ。1980年代のロボットアニメブームの中で、特に注目を集めた作品の一つであり、その独特の世界観とキャラクター設定は、当時の視聴者に強い印象を与えた。特に、忍者とロボットという異色の組み合わせは、視聴者の想像力を刺激し、多くのファンを生み出した。また、ストーリー展開も緻密で、各エピソードごとに新たな謎や展開が提示されることで、視聴者を引きつけた。さらに、キャラクターデザインやメカデザインも非常に洗練されており、視覚的な魅力も大きかった。

■キャスト

・ジョウ・マヤ/井上和彦
・マイク・コイル/菊池正美
・レニー・アイ/日高のり子
・ロミナ・ラドリオ/島本須美
・アネックス・ザブーム/岡部政明
・ハザード・パシャ/青野武

■メインスタッフ

プロデューサー/初川則夫(日本テレビ)、伏川政明(ぴえろ)、鈴木義瀧(ぴえろ)
・総監督/案納正美
・シリーズ構成/渡辺由自
・脚本/渡辺由自、富田祐弘、岡田英樹、高屋敷英夫、久島一仁、安納正美
・絵コンテ/鳥海永行、鴫野彰、安納正美、子鹿英吉、横山広行、石山タカ明、秋本たかし、石黒昇(アートランド)、林正美、横川臣幸(ウエーブ)、新林実、吉田浩(葦プロ)、津田義三、駒野圭史
・演出/池上和彦、鴫野彰、林正美、子鹿英吉、石山タカ明、石黒、昇、安納正美、秋本たかし、片山一良、佐山力(ウエーブ)、横川臣幸、新林実、村山靖(葦プロ)、青木佐恵子
・キャラクターデザイン/加藤、茂、平野俊弘
・メカデザイン/森木靖泰、大畑晃一
・作画監督/大坂竹志、八幡正、松下佳弘、田中保、池上裕之、島田英明(アートランド)、ランダム、時矢義則、茶谷与志雄、岡田一志、青柳重美、杉山東夜美、垣野内成美、ゆうきなつみ、羽原信義(葦プロ)、坂本恵美(ウエーブ)、山本哲也、工藤柾輝
・音楽/川村栄二
・美術監督/勝又激
・撮影監督/都島雅義
・音響監督/浅梨なおこ(オムニバスプロモーション)
・背景/スタジオコスモ
・撮影/緒方プロダクション
・編集/森田編集室
・録音制作/オムニバスプロモーション
・音響効果/松田昭彦(フィズサウンド)
・調整/桑原邦男
・録音スタジオ/ニュージャパンスタジオ
・現像/東京現像所
・制作担当/本間道幸

■メインキャラクタ

・ジョウ・マヤ
火星開拓団の2世である。野育ちのためかやや乱暴なところがあるが、優しさ、純粋さを失わない不思議な少年である。
・マイク・コイル
運が悪いと思い込んでいる少年で何をするにも消極的である。しかしジョウがいることで少しは自信を持つことが出来るようになる。
・レニー・アイ
純情可憐、夢多き少女。ジョウとは幼なじみ。明るく思いやりがあり、それでいて泣き虫の意地っ張りなところがある。
・ロミナ・ラドリオ
ラドリオ星の姫君。高貴の出を思わせる気品と、反面少年を感じさせる潔癖さを持ち合わせている。
・アネックス・ザブーム
ザブーム星の皇帝。宇宙制覇を目論む冷徹非道の独裁者。
・ハザード・パシャ
火星開拓長官。地球では有能の誉れ高かったが、僻地へ飛ばされた恨みに、火星をわが物にして、地球をも支配したいと望む野心に燃えている。

■サブタイトル

・第1話/開かれた扉
・第2話/未知との出会い
・第3話/傷だらけの姫君
・第4話/伝説の忍者
・第5話/極冠、新たなる試練
・第6話/戦いのブリザード
・第7話/勇者達の掟
・第8話/さまよえる戦士たち
・第9話/別れの咆哮
・第10話/歩みよる魂
・第11話/悪魔の囁き
・第12話/決別の時
・第13話/激流の運命
・第14話/疑惑の断章
・第15話/故郷遙か遠く
・第16話/望まれぬ帰還
・第17話/断ち消えぬ友情
・第18話/誇り高き戦士
・第19話/立ちはだかる者
・第20話/焦燥の果てに
・第21話/震撼する宇宙
・第22話/希望への脱出
・第23話/印された道標
・第24話/舞い降りた翼
・第25話/束の間の出会い
・第26話/大いなる胎動
・第27話/変わりゆく風
・第28話/新たなる目覚め
・第29話/忘れられた17才
・第30話/閉ざされた伝説
・第31話/それぞれの惑い
・第32話/果てしなき苦闘
・第33話/たった一人の暴走
・第34話/女忍者、紅影
・第35話/細やかな亀裂
・第36話/崩された威信
・第37話/迫り来る野望
・第38話/果たされた和睦
・第39話/決死の攻防戦
・第40話/侵略の終焉
・第41話/もうひとつの扉
・第42話/彼方よりの軌跡(総集編/ACT1)
・第43話/見果てぬ銀河(総集編/ACT2)

■評価と推薦

「忍者戦士 飛影」は、1980年代のロボットアニメブームの中で、特に注目を集めた作品の一つであり、その独特の世界観とキャラクター設定は、当時の視聴者に強い印象を与えた。特に、忍者とロボットという異色の組み合わせは、視聴者の想像力を刺激し、多くのファンを生み出した。また、ストーリー展開も緻密で、各エピソードごとに新たな謎や展開が提示されることで、視聴者を引きつけた。さらに、キャラクターデザインやメカデザインも非常に洗練されており、視覚的な魅力も大きかった。

この作品の魅力は、何と言ってもそのストーリーの深さとキャラクターの成長にある。主人公のジョウ・マヤは、火星で生まれ育った少年であり、平凡な生活から一転して、宇宙の戦いに巻き込まれる。その過程で、彼は仲間と共に成長し、困難に立ち向かう姿が描かれている。また、レニー・アイやマイク・コイルといったサブキャラクターも、個々のバックストーリーや人間関係が丁寧に描かれており、視聴者に深い共感を与える。

また、メカデザインも見逃せないポイントである。飛影(とびかげ)は、忍者をモチーフにしたロボットであり、そのデザインは非常に斬新で、視覚的なインパクトが強い。さらに、戦闘シーンでは、忍者の技巧とロボットの力強さが融合したアクションが展開され、視聴者を飽きさせない。また、音楽も作品の雰囲気を盛り上げる重要な要素であり、川村栄二の音楽は、ストーリーの緊張感や感動を引き立てる役割を果たしている。

この作品は、1980年代のロボットアニメの中でも特に評価が高く、現在でも多くのファンに愛されている。特に、忍者とロボットという異色の組み合わせや、緻密なストーリー展開、魅力的なキャラクター、洗練されたデザインなど、多くの要素が評価されている。また、当時の視聴者だけでなく、現在でも新たなファンを獲得し続けている点も特筆すべきである。

推薦するポイントとしては、まず第一にストーリーの深さとキャラクターの成長が挙げられる。ジョウ・マヤの成長物語や、仲間との絆、困難に立ち向かう姿勢など、視聴者に深い感動を与える。また、忍者とロボットという異色の組み合わせは、視聴者の想像力を刺激し、新たな視点を提供する。さらに、キャラクターデザインやメカデザインの洗練さ、音楽の質の高さも見逃せないポイントである。

この作品は、1980年代のロボットアニメファンだけでなく、現在のアニメファンにも強く推薦できる。特に、ストーリーやキャラクターに深みを求める視聴者、斬新なデザインやアクションに興味がある視聴者には、ぜひ一度見てほしい作品である。また、家族で楽しむことも可能であり、子供から大人まで幅広い層に楽しんでもらえるだろう。

最後に、「忍者戦士 飛影」は、その独特の世界観とキャラクター設定、緻密なストーリー展開、洗練されたデザイン、質の高い音楽など、多くの要素が評価されている作品である。1980年代のロボットアニメブームの中で生まれたこの作品は、現在でも多くのファンに愛され、新たな視聴者を獲得し続けている。ぜひ一度見て、その魅力を体感してほしい。

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