ストラテジー・アナリティクス：2021年第4四半期の中国のスマートフォン出荷台数は8,380万台で、前年同期比6.5%減

Strategy Analyticsの最新調査によると、2021年第4四半期の中国のスマートフォン出荷台数は前年同期比6.5%減の8,380万台となった。第4四半期の業績が低迷したため、2021年通年の出荷台数は前年比2.0%減の3億2,930万台となった。 Appleは2021年第4四半期に過去最高の市場シェア22%を獲得し、初めて中国のスマートフォン市場でトップとなった。

ストラテジー・アナリティクスのシニアアナリスト、ウー・イーウェン氏は、「2021年第4四半期、中国のスマートフォン出荷台数は前年同期比6.5%減の8,380万台となった。これは主に買い替えサイクルの長期化、新型コロナウイルス感染症のパンデミックによる不確実性、消費者の購買力のばらつき、供給制約など、不利な市場環境によるものだ。2021年の中国の年間スマートフォン出荷台数は、2020年の3億3,600万台から2021年には3億2,930万台に減少し、前年比2%減となった」と述べた。

ストラテジー・アナリティクスのシニアディレクター、スイ・チエン氏は次のように指摘した。「アップルは2021年第4四半期に好調な業績を残した。ファーウェイがハイエンド市場から戦略的に撤退したことにより、アップルのiPhoneの中国での出荷台数は1,850万台に達し、過去最高の22%の市場シェアで初めて中国市場でトップとなった。iPhone 13シリーズは価格競争力と確実なチャネルプロモーションにより、出荷台数が前年比9%増加した。2021年通年では、アップルは市場シェア15%でvivo、OPPO（OnePlus）、Xiaomiに次ぐ第4位となった。」

ストラテジー・アナリティクスのエグゼクティブディレクター、ニール・マウストン氏は「2021年第4四半期、Honorは17%の市場シェアと1420万台の出荷台数で中国で第3位となった。Honorは製品ポートフォリオとオンラインおよびオフラインチャネルの成功した拡大、ならびに主要サプライヤーおよび販売業者との強固なパートナーシップにより、国内市場で引き続き力強い成長の勢いを維持した。Honorは2021年通年で中国市場で第5位となった。Xiaomiは2021年第4四半期に5位となり、主にオンラインチャネルの堅調な業績により前年比8%増となり、2021年通年では第3位となった」と付け加えた。

ストラテジー・アナリティクスのディレクター、ウッディ・オー氏は、「OPPO（OnePlus）は2021年第4四半期に18％の市場シェアで中国市場で2位となった。姉妹ブランドのvivoは16％の市場シェアで4位に落ちた。両メーカーとも、Honorとの激しい競争、オンラインチャネルのまちまちなパフォーマンス、製品発売サイクルの悪さなど、不利な環境に直面した。しかし、両メーカーは2021年を通じて中国市場で上位2位を維持し、Xiaomi、Apple、Honorを上回った」と述べた。

図1：2021年第4四半期および2021年通年の中国のスマートフォン出荷台数と市場シェア