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科学・自然

日の入りの後も空が明るいのはなぜ?薄明を観察する

日の出・日の入りは太陽の上辺を基準に決まり、空が真っ暗になる時刻とは異なります。薄明の意味と、夕方の空を同じ場所で記録する方法を解説します。

ロシア・アルヒズの山並みの上に広がる天の川の星景写真
ロシア・アルヒズの山並みの上に広がる天の川の星景写真。記事テーマを説明するための写真です。写真:Alexander Kurilov / CC BY 4.0

天気予報の日の入り時刻を過ぎても、空には明るさが残っています。時計が違っているのではなく、日の入りと夜の暗さは、そもそも別の基準です。太陽の見え方についての定義と、夕方の空の変化を分けて捉えると、日常の時間表示をより正確に読めます。

日の出と日の入りは上辺が基準

国立天文台は、太陽の上辺が地平線または水平線に一致する時刻を日の出・日の入りとしています。日の出は太陽が顔を出し始める瞬間、日の入りは沈みきって見えなくなる瞬間です。太陽の中心が水平線を通る時刻ではありません。この基準を知ると、海で眺める日の出と、時刻表に載る数字を同じ言葉で説明できます。

うす明るい時間を薄明と呼ぶ

日の出前や日の入り後に空がうす明るく見える状態を薄明と呼びます。薄明には市民薄明や天文薄明などの区分があり、屋外の活動や星を見るときなど、目的に応じた明るさの目安を考えるために使われます。したがって、日の入り時刻を境に空の明るさが一斉に切り替わるわけではありません。夕空はしだいに色と明るさを変えていきます。

見かけの暗さは周囲の条件でも変わる

同じ日の入り時刻でも、雲が厚い場所、建物や樹木の影になる場所、街灯が多い場所では、感じる明るさが異なります。国立天文台の解説も、実際の地上の明るさは天候や地形、人工的な照明によって変化すると説明しています。山や建物に太陽が隠れた時刻を、水平線を基準にした日の入りとそのまま比べないことも大切です。

夕空の変化を記録してみる

空の開けた安全な場所を選び、日付、場所、日の入り時刻をメモします。太陽が沈んだ後、同じ方向の空と地上の景色を間隔を決めて記録し、雲、照明、見え始めた星も書き添えましょう。写真は自動補正で明るさが変わるため、見た印象の言葉も残すと比較に役立ちます。観察時間を延ばすときは足元の明かりを用意し、太陽の直接観察には望遠鏡や双眼鏡を使わないでください。

覚えておきたい要点
  • 日の出・日の入りは太陽の上辺で決まる。
  • 日の入り後も薄明の時間がある。
  • 実際の明るさは天候や周囲の環境にも左右される。

参考:国立天文台「どうなったときが『日の出』『日の入り』?」、「指定した場所と日時からそのときの明るさはわかる?」

この発見を、だれかにも。