『テニスの王子様 OVA 全国大会篇 Final』の評価と感想

テニスの王子様オリジナルビデオアニメーション全国大会篇 Finalの詳細な評測と推薦

「テニスの王子様オリジナルビデオアニメーション全国大会篇 Final」は、許斐剛の人気漫画「テニスの王子様」を原作としたOVAシリーズの最終章であり、青春学園（青学）と立海大附属中学校（立海）の全国大会決勝戦を描いた作品です。このOVAは、2008年4月25日から2009年1月23日にかけて全7話がリリースされました。以下では、この作品のストーリー、キャラクター、制作スタッフ、音楽、そしてその魅力について詳しく解説します。

ストーリー

「テニスの王子様全国大会篇 Final」は、青学と立海の全国大会決勝戦を舞台にしています。物語は、越前リョーマが不在のまま始まりますが、彼の不在は青学のメンバーにとって大きな試練となります。シングルス3では、手塚国光と真田弦一郎の頂上対決が繰り広げられ、真田の究極奥義「陰」と「雷」が手塚の「手塚ゾーン」を破るシーンは見逃せません。手塚は「手塚ファントム」で応戦しますが、果たしてその結果は？

続くダブルス2では、乾貞治と海堂薫が柳蓮二と切原赤也と対戦します。この試合の直前、ようやく会場に駆けつけたリョーマは、なぜか記憶を失っているという衝撃的な展開が待ち受けています。リョーマの記憶喪失は、青学のメンバーにとって新たな試練となり、彼らがどのようにそれを乗り越えるかが見どころの一つです。

キャラクター

このOVAでは、青学と立海の主要キャラクターが活躍します。青学からは、越前リョーマ、手塚国光、大石秀一郎、乾貞治、不二周助、菊丸英二、河村隆、桃城武、海堂薫、堀尾聡史が登場します。立海からは、幸村精市、真田弦一郎、柳蓮二、仁王雅治、柳生比呂士、丸井ブン太、ジャッカル桑原、切原赤也が登場します。

特に注目すべきキャラクターは、手塚国光と真田弦一郎です。彼らの対決は、テニスの技術だけでなく、精神的な強さも試される戦いであり、視聴者に深い感動を与えます。また、リョーマの記憶喪失という展開は、彼の成長と青学の団結力を描く重要な要素となっています。

制作スタッフ

このOVAの監督は多田俊介が務め、アニメーション制作はM.S.C、制作協力はProduction I.Gが担当しています。キャラクターデザインは石井明治、チーフアニメーターは入江健司、美術監督は皆谷透、撮影監督はひらのりゅうじ、色彩設計は赤間三佐子と津守裕子、編集は布地由美子と野尻由紀子、音楽は渡部チェル、音響監督は平光琢也、プロデューサーは高橋知子が担当しています。

多田俊介の監督のもと、各スタッフが一丸となって制作されたこのOVAは、原作の魅力を最大限に引き出し、視聴者に感動を与える作品となっています。特に、テニスの試合シーンの描写は非常にリアルで、視聴者が試合の緊張感を共有できるようになっています。

音楽

このOVAの主題歌は、OP「ACROSS MY LINE」とED「や・き・に・く」「Dear Prince～テニスの王子様達へ～」の3曲が使用されています。OP「ACROSS MY LINE」は、越前リョーマ役の皆川純子が歌っており、リョーマの強い意志と闘志を感じさせる曲となっています。ED「や・き・に・く」は、トング隊（上田陽司、鶴岡聡、末吉司弥）が歌っており、青学のメンバーの仲間意識を表現した楽しい曲です。ED「Dear Prince～テニスの王子様達へ～」は、イケメン侍（皆川純子、置鮎龍太郎、諏訪部順一、永井幸子、楠大典、新垣樽助、細谷佳正）が歌っており、青学と立海のメンバーの絆を感じさせる感動的な曲となっています。

作品の魅力

「テニスの王子様全国大会篇 Final」は、原作の魅力を最大限に引き出した作品であり、テニスの試合シーンのリアルな描写やキャラクターの成長、そして青学と立海のメンバーの絆が描かれています。特に、手塚と真田の頂上対決やリョーマの記憶喪失という展開は、視聴者に深い感動を与えます。また、音楽も作品の魅力を引き立てており、視聴者が物語に没入できるようになっています。

このOVAは、テニスの王子様のファンだけでなく、スポーツアニメや青春ストーリーが好きな人にもおすすめです。青学と立海のメンバーが全国大会決勝戦でどのように戦い、成長していくのか、ぜひこの作品でその感動を体験してください。