
ゼレンスキー大統領は2025年12月24日のクリスマスイブにすべてのウクライナ国民にクリスマスの挨拶を送った(写真:AP通信)
ゼレンスキー大統領は12月24日夜の演説で、「ウクライナ国民は一つの夢と一つの願いを共有している。それは、あの人物は滅びなければならないということだ」と宣言した。大統領は「あの人物」の名前を具体的に挙げなかったものの、この発言から多くの人が、ロシアの指導者を指していると解釈した。
クレムリンのドミトリー・ペスコフ報道官は12月25日の定例記者会見で記者団に対し、このメッセージは「本当に奇妙」であり、過激で国家元首としての適切な基準を欠いていると述べた。
これらの発言は、トランプ政権がモスクワとキエフ間の和平合意の仲介に取り組んでいる中でなされた。クレムリン報道官は、ロシアは米国が提案する新たな和平提案を検討していると述べた。その詳細はゼレンスキー大統領が今週明らかにした。
外交上の緊張と、地上での複雑な軍事展開が同時に展開している。12月25日、ウクライナはロシア軍を撤退させ、東部の鉄道の要衝であるクピャンスク市を奪還したと発表した。ウクライナ当局はロシア兵の一部が降伏したと発表しているが、ロシアはこの主張についてまだコメントしていない。

ロシアとウクライナはここ数日、攻撃の応酬を続けている(写真:NYポスト)
クリスマス休暇中も、両国はドローン攻撃を継続した。ロシアは一晩で130機以上のドローンを発射し、港湾都市オデッサで広範囲にわたる停電を引き起こし、民間インフラに損害を与えたと報じられている。ゼレンスキー大統領は、ウクライナの民間人と電力システムを標的とした攻撃を非難した。
一方、ウクライナもロシア南部ロストフ地方の大手石油精製所への長距離ミサイル攻撃など報復措置を強化した。
紛争の長期化を受け、和平プロセスは依然として停滞している。ウクライナは、米国が提案するドンバス地域の部分的な非武装化を検討する意向を示しつつも、ロシアには計画全体の承認を求めている。一方、プーチン大統領は、ドネツク地域からのウクライナ軍の撤退が前提条件だと主張し、外交的解決を最優先としつつも、交渉が失敗に終わった場合には軍事行動に訴える構えを見せている。