『グリザイア:ファントムトリガー THE ANIMATION』の魅力と評価：見逃せないアクションと深いストーリー

グリザイア:ファントムトリガー THE ANIMATION - 深い闇と少女たちの戦い

■公開メディア

劇場

■原作メディア

ゲーム

■公開日

2019年03月15日～ 0000年01月01日

■配給会社

角川ANIMATION、MBSアニメーション

■分数

91分

■話数

1話

■原作

フロントウイング

■監督

天衝

■制作

アニメーション制作／バイブリーアニメーションスタジオ

■著作

©Frontwing

■ストーリー

“国の組織CIRS(サーズ)”によって新たに作られた、特殊技能訓練校「美浜学園」…様々な理由で行き場を失くした少女たちに与えられたのは、銃と実弾。拳銃を使用するレナ、狙撃を得意とするトーカ、爆弾と情報処理のクリス、諜報活動担当の忍者ムラサキ。彼女たちは、日々、SORD(ソード)のメンバーとして、警察や自衛隊には解決できない事件にあたり、危険な活動を繰り返す。どうせ磨り潰される命なら、銃を手にして戦うことを選んだ少女達の未来は…？

■解説

内田真礼、佐倉綾音、名塚佳織、種﨑敦美、南條愛乃、三森すずこ、代永翼、井澤美香子ら豪華キャストが出演するグリザイア最新作「グリザイア：ファントムトリガー」がついにアニメ化。TVアニメ「グリザイアの果実」のメインクリエイターが再び集結し、劇場版クオリティのアニメーションで描かれる血と硝煙に彩られた少女たちの物語

■キャスト

・トーカ／佐倉綾音
・グミ／三森すずこ
・レナ／内田真礼
・マキ／南條愛乃
・クリス／名塚佳織
・ムラサキ／種﨑敦美
・有坂秋桜里／井澤美香子
・ハルト／代永翼
・シルヴィア／長妻樹里
・ベルベット／小見川千明

■メインスタッフ

・原作／フロントウイング
・制作／フロントウイング
・監督／村山公輔
・企画／山川竜一郎
・プロデューサー／山川竜一郎
・制作総指揮／天衝
・シリーズ構成／天衝
・キャラクターデザイン／渡辺明夫
・総作画監督／渡辺明夫
・原案／藤崎竜太
・WEBサイト／.MP
・PV制作／.MP
・アニメーション制作／バイブリーアニメーションスタジオ
・配給／角川ANIMATION/MBSアニメーション
・製作／©Frontwing

■メインキャラクタ

・レナ(深見玲奈)
拳銃使い。銃を使おうとしないハルトの代理で銃を撃つために雇われ、美浜学園に在籍している。陽気で誰にでもなつく人懐っこい性格で、身長がやや高く均整のとれた身体を持ち、長い四肢は滑らかで力強く、活動的で頑健。また、責任感や警戒心も強く、常に周囲に注意して目を配り、雇用主であるハルトに対してとても従順で忠誠を尽くすタイプ。身体能力が高い反面、座学などの成績が伸び悩むこともあり、厳しく叱るといじけてしまうが、基本的に学習意欲は旺盛なので、褒めれば褒めるほど伸びるタイプ。使用する武器は1911系のハンドガンを好んで使用し、毎日200発ほどの訓練射撃を行っている。執着癖があり、一度気に入った銃は頭ではなく身体でその感触を覚えるので、それ以外の銃をあまり使いたがらない。法執行機関においてはすでに「優位性なし」と判断されている45口径弾を、わざわざガンスミスによる手作業で弾頭の軽量化など行ってまで使用し続けることが偏執的であると言える。大型自動二輪の運転免許を所有し、夜中にバイクでこっそりと寮を抜け出し、ラーメンを食べに行く健啖女子。
・トーカ(獅子ヶ谷桐花)
狙撃手。アメリカ人の父とドイツ人の母を持つハーフ。元軍人の父親やその同僚たちに幼い頃から護身術やライフルを仕込まれて育ち、地元の射撃大会でライフル競技部門の最年少優勝記録を持つ。母親の死後、父親と共に2年間PMC(民間軍事会社)に所属していた経験がある。性格は、極めて好戦的であり、衝動的に暴力行動をとることもあり、いわゆる[Tsun-Dere]であるといえる。好奇心旺盛ではあるものの、面倒や無駄を嫌う合理主義的な側面もあり、幼くも愛らしい見た目によらず気が強く、警戒心も強い。幼少時に一人で留守番をしていた時、家にやってきた訪問販売員をショットガンで射殺しそうになった過去があり、それ以降、極度の人見知りとして勇名を馳せている。初対面の人間はとりあえず嫌ってみるような性格だが、協調性に乏しい訳ではなく「仲間」と認識した相手に対しては強い依存性を見せる。基本的に「友達」や「仲間」を作るのは苦手で、身体が小さいことにコンプレックスがあり、それを払拭せんがために大人びた対応をすることも多い。
・クリス(鯨瀬・クリスティナ・桜子)
爆弾とコンピュータのスペシャリスト。上海出身のイギリス人。座学の成績は美浜学園148名中8位と上位に位置し、クラスでは勉強を教える係になっている。極めて柔和で人辺りもよく礼儀正しいが、実は怒らせると一番怖いとの噂がある。ハルト同様あまり銃を好まず、携行することを拒否することもある。支給されているセルフディフェンスガンは、製造工場の工作ミスで返納される予定だった物を使用しているほど無頓着。美しい金髪の持ち主で、以前は長く伸ばしていたが、小学生の頃、学校のトイレで自作の爆弾を製造中に誤って暴発させてしまい、髪を燃やしてしまって以来、短髪を続けている。面倒見がよく家事全般が得意であり、学生寮では学生達の食事の用意や部屋の掃除に洗濯など、寮母のようなこともしている。視力が弱く、就寝時以外はコンタクトレンズを装用しており、眼鏡を着用している姿は起床後に洗面するまでのごくわずかな時間に限られる。
・ムラサキ(狗駒邑沙季)
自称ロシアン忍者。自らをニンジャと称してはいるが、その素性の多くは謎に包まれている。
当人の弁によれば、忍者の地方(ローカル)資格では赤バッジ(スペシャリスト)を所持し、国際(ユニバーサル)資格では金バッジ(ニンジャ・マスター)の資格を取得しているとのこと。
変装を得意とし、潜入工作などの仕事を担当することが多く、22口径の亜音速弾を使用する銃で暗殺なども行う。小口径の自動拳銃やクナイなど、比較的小型のコンシールドキャリーに優れた武器を携行し、ライフルや刀などの大型の武器は好まない。つかみどころのない性格をしており、他人にあまり本心を見せず、妖しげな言動で周囲の人間を混乱させることを楽しんでいる節も見受けられる。唯一の忍者っぽい部分として、夏でも首元にマフラーを巻いている。一見して女子学生が好みそうなデザインだが、人工タンパクとアラミドの混合繊維で編まれており防弾・耐火性能がある。ハルトとは幼い頃から親交があり、兄のように慕いつつも、それ以上の感情も抱いている様子。格闘戦においては、技のハルト、力のレナ、素早さのムラサキとして3番目にランクされる。
・マキ(井ノ原真紀)
通称：ソウルスピードのマキ。昔の通り名はバックス。ロシアの犯罪組織に買われ、殺し屋兼運び屋として仕事をしていた。大柄で体力がありケンカが強く、無謀とも言える速度で青銀のGSX－Rを乗りこなす。幼少期を“殺し屋育成施設ホロゥ・ハウス”で過ごした為か、攻撃的な性格で健啖家。満腹になった後はどこででも寝ることができる。警戒心が強く気難しいため、攻撃的な態度を取るが実はナイーブな性格である。大切にしている物はスイスの機械式時計。銃はグロック26を4丁持ち、それぞれに名前をつけている。
・グミ(九真城恵)
狙撃手。美浜学園の姉妹校・聖エール外国人学校・山岳狙撃科に所属していた。その実力から、彼女の右目に捕まったら逃げられない、と噂され、『魔眼使い』とも称されている。聖エールでは観測手でペアであったシホ(有泉志保)、先輩として慕っていた。昔堅気の軍人のような性格で、愚直なほどに任務を全うしようと勤める。不謹慎なことが許せない正義感に溢れた性格。時折、唐突に的を射た発言をして周囲を驚かせることも。早飯を得意とし、そのスピードは他を圧倒している。
・ハルト(蒼井春人)
美浜学園の戦術教導員であり、伝習員(ハンドラー)として学生達の指導をする元CIRS職員。若く見えるが現場における実戦経験は多く、現役CIRS職員にも知人が多い。性格は温厚で爺むさいと評されているが、実際の所は美浜の「苛める大魔王」であり、主に女性からはガキっぽいと評されることもある。自分の過去をあまり語りたがらず、また、当人の記憶自体もあいまいなことも多く、履歴においても空白な部分が多い。銃が苦手で、上手く的に当てることが出来ない。あまりにも当たらないので、一部からはわざと外しているのでは？　との噂が立つほど。食事にあまり執着せず、放っておくとサラダしか食べない。実戦の現場にあっては作戦指揮を取ることが多く、進んで前線に立つようなことは滅多にない。使用する武器は“刀”だが作成工程が日本刀のそれとは異なるため、日本刀とは呼べる物ではない。
・有坂秋桜里
詳しいことは何も知らされずに、とんでもない学園に着任してしまった不遇の新任教師。性格は至って真面目。真面目過ぎて使い物にならないぐらいに真面目。「控えめ」といえば言葉を選んだ感があり、率直に言ってしまえば単に臆病なだけである。仕事の面においてもあまり要領がよい方ではなく、例えるなら「石橋を叩いて粉砕してしまい、ウープスと嘆いているところを上司に発見されてメッチャ怒られる」タイプである。本人曰く、幼い頃から運が悪く、何かにつけ貧乏くじを引きやすい体質とのこと。改めてこう記載すれば相当に運が悪いようにも見えるが、実際の所は微妙に運が悪い程度である。例を挙げるとするならば、元旦に神社でおみくじを引いた時に「犬吉(恐らくは印刷時にゴミが付着していたと思われる)」を引いたことがあり、同行していた友人に大笑いされた挙句、「ラッキーアイテムは犬って意味じゃね？」と言われ、近くに居た犬の頭を撫でようとしたら思いっきり咬まれた…という程度には運が悪いという認識で問題ない。よく言えば常識的、悪く言えば一般的であり、「庶民」という言葉がよく似合う存在であり、異常者だらけの美浜において一服の清涼剤として機能している。前面にデカデカと「村人A」と書かれたTシャツを着ていても、誰もが「あ、うん…」としか感想を抱かないような彼女だが、彼女もまた、美浜に来るべくして来た人材であることは間違いない。
・シルヴィア
美浜学園の姉妹校・聖エール外国人学校のSORD。3年生でグミ達の先輩。ベルベットとペアを組んでいる。シスター修道服は聖エールでは3年生のみ着用を許可されている。
・ベルベット
美浜学園の姉妹校・聖エール外国人学校のSORD。3年生でグミ達の先輩。シルヴィアとペアを組んでいる。

■サブタイトル

・01／SORD
・02／ソウル・スピード

■関連作品

・原作／フロントウイング
・アニメ／グリザイアの果実
・アニメ／グリザイアの迷宮
・アニメ／グリザイアの楽園

■主題歌・楽曲

・OP
・幻想の輪舞
・作詞／桑島由一
・作曲／藤間仁
・編曲／藤間仁
・歌／黒崎真音
・ED
・サヨナラの惑星
・作詞／桑島由一
・作曲／藤間仁
・編曲／藤間仁
・歌／南條愛乃

グリザイア:ファントムトリガー THE ANIMATION - 深い闇と少女たちの戦い

「グリザイア:ファントムトリガー THE ANIMATION」は、フロントウイングの人気ゲームシリーズ「グリザイア」を原作としたアニメ作品であり、2019年3月15日に劇場公開された。原作ゲームのファンにとっては待望の映像化であり、劇場版という形でその世界観を堪能することができた。以下では、この作品の魅力や特徴、そして推薦ポイントについて詳しく解説していく。

ストーリーと世界観

「グリザイア:ファントムトリガー THE ANIMATION」は、特殊技能訓練校「美浜学園」を舞台に、様々な理由で行き場を失った少女たちが、銃と実弾を手に危険な任務に挑む物語である。彼女たちはCIRS（サーズ）という国の組織によって集められ、SORD（ソード）という特殊部隊の一員として活動する。警察や自衛隊では解決できない事件に立ち向かう彼女たちの戦いと成長が描かれている。

物語の中心となるのは、拳銃使いのレナ、狙撃手のトーカ、爆弾と情報処理のスペシャリストであるクリス、そして諜報活動を担当する忍者のムラサキという4人の少女たちだ。彼女たちはそれぞれ異なる背景を持ち、個性的なキャラクターが魅力となっている。彼女たちの過去や葛藤、そして仲間との絆が深く描かれており、視聴者を引き込む力がある。

美浜学園という特殊な環境は、少女たちの成長と戦いを象徴する場所であり、そこで繰り広げられるドラマは非常にリアルで緊張感に満ちている。彼女たちが直面する任務は過酷であり、時に命をかけた戦いが描かれるが、それでも彼女たちは前進し続ける。その姿勢が視聴者に強い印象を与えるだろう。

キャラクターとキャスト

本作のキャラクターは非常に魅力的であり、各々の個性が際立っている。以下では主要キャラクターとそのキャストについて紹介する。

レナ（深見玲奈） - 内田真礼
レナは陽気で人懐っこい性格の持ち主であり、拳銃の扱いに長けている。彼女の明るさと戦闘能力のギャップが魅力であり、内田真礼の声優としての演技力がそれを引き立てている。レナのキャラクターは、視聴者に笑顔を与える一方で、彼女の内面に潜む苦悩も描かれており、深みがある。

トーカ（獅子ヶ谷桐花） - 佐倉綾音
トーカは狙撃手として高い技術を持つ一方で、好戦的で衝動的な性格を持つ。彼女のツンデレな一面は視聴者を惹きつけ、佐倉綾音の声優としての表現力がそれをさらに引き立てている。トーカの過去と現在の葛藤が描かれており、彼女の成長が物語の重要な要素となっている。

クリス（鯨瀬・クリスティナ・桜子） - 名塚佳織
クリスは爆弾とコンピュータのスペシャリストであり、柔和で礼儀正しい性格を持つ。しかし、怒らせると恐ろしいとの噂もあり、そのギャップが魅力となっている。名塚佳織の声優としての演技がクリスのキャラクターを深く描き出している。彼女の知識と技術が物語の進行に大きく寄与している。

ムラサキ（狗駒邑沙季） - 種﨑敦美
ムラサキは自称ロシアン忍者であり、変装や潜入工作を得意とする。彼女のつかみどころのない性格と妖しげな言動が魅力であり、種﨑敦美の声優としての表現力がそれを引き立てている。ムラサキの謎めいた背景と彼女の行動が物語に深みを与えている。

その他にも、マキ（井ノ原真紀）役の南條愛乃、グミ（九真城恵）役の三森すずこ、ハルト（蒼井春人）役の代永翼、有坂秋桜里役の井澤美香子、シルヴィア役の長妻樹里、ベルベット役の小見川千明など、豪華なキャストが集結している。彼らの演技がキャラクターの魅力を最大限に引き出しており、視聴者に強い印象を与えるだろう。

制作と映像表現

「グリザイア:ファントムトリガー THE ANIMATION」は、バイブリーアニメーションスタジオによって制作された。監督は天衝が務め、キャラクターデザインと総作画監督は渡辺明夫が担当している。原案は藤崎竜太、シリーズ構成も天衝が手掛けており、原作の世界観を忠実に再現しつつ、新たな視点から物語を描いている。

映像表現は劇場版クオリティであり、戦闘シーンやキャラクターの表情などが細部まで丁寧に描かれている。特に銃撃戦や爆発シーンのリアルさは見事であり、視聴者を引き込む力がある。また、キャラクターの心情を描くシーンでは、色彩やカメラワークが巧みに使われており、感情の動きを視覚的に表現している。

音楽も本作の魅力を引き立てる重要な要素であり、OP「幻想の輪舞」とED「サヨナラの惑星」が物語の雰囲気を盛り上げている。黒崎真音と南條愛乃の歌声が作品の世界観にマッチしており、視聴者の感情を揺さぶるだろう。

結論

「グリザイア:ファントムトリガー THE ANIMATION」は、深いストーリーと魅力的なキャラクター、そして高品質な映像表現が特徴の作品である。豪華なキャストと音楽の魅力も加わり、視聴者を引き込む力がある。原作ゲームのファンだけでなく、新たな視聴者にも楽しめる内容となっており、強く推薦できる作品である。少女たちの戦いと成長を描いたこの作品は、視聴者に多くの感動と興奮を提供してくれるだろう。

<<: 映画プリキュアミラクルユニバースの魅力と感動を徹底解剖！プリキュアシリーズの集大成に迫る

>>: 映画『しまじろうとうるるのヒーローランド』の魅力と評価